夏の終わり~伝わらない言葉、進めない大人~
文を書くのは簡単なんだ。
韻を踏むのだって簡単なんだ。
心に決めれば簡単なんだ。
でも、結果は散々だった。
だから今、伝えたい言葉も言えなくて、
浮かばない感情が見え隠れ。
出来ることなら逃げたくて、
でも逃げる勇気なんて最初からない。
文字にはすぐに起こせる。
だけど、直接伝えるには心が溺れる。
過去の呪縛に心は揺らぐ。
上手く言えずに心を塞ぐ。
でも、俺は進むと決めた。
もう昔の傷なんてのは癒えた?
そんなわけないが、進まなければ癒える訳もない。
そう決めたけど、どうやらまぁ言える陰もない。
ーーーーーー
こうやって今の気持ちを文字に起こすのは簡単なんだ。
でも、いざそれを伝えるとなるとなぜか表せなくなる。
誰か、伝言ゲームで伝えてくれないだろうか…
誰か、背中を押して決心をさせてくれないだろうか…。
夏の終わりの風が、心のモヤモヤを吹き飛ばしてくれないだろうか…。