下ネタの美学

 

 

俺は昔から、上品な下ネタを追究している。

いや、昔からではないか。ここ3年くらい。

 

私は男子校出身で、在学当時は当然ながら下ネタというものはとても身近に飛び交うものだった。

 

 

しかし、ただただ「おっ○○」とか「ち○○ん」という言葉を発しているだけでは、少し性について知り始めた小学生と何ら変わりはない。

 

 

せっかく大人になっているのだから、下ネタだって大人になりたいだろう。

 

 

そもそも、下ネタは下品だから嫌われるのであって、上品な下ネタ、思わずクスッと笑ってしまうような下ネタであればそんなに嫌がられないのではないだろうか。

 

 

例えば、普通の会話に聞こえるんだが、よくよく聞くと下ネタであるもの。

 

少し違う話だが、高校時代の数学の授業で電車の中で積分の話はしない方がいいと言われた。

 

「え、ここでどうすればいいの?」

「あぁ、ここで置換すればいいんだよ」

「なるほど、置換すればやりやすくなるのか!」

「そういうことだ。置換したって、置換した後に元に戻しておけば問題ない。」

「確かに!じゃあ置換しよう!」

 

数学をやった人間からしたら、これは何の変哲もない高校生の会話だ。

 

でも、外で数学に詳しくない人が聞いたらこうなる。

 

「え、ここでどうすればいいの?」

「あぁ、ここで痴漢すればいいんだよ」

「なるほど、痴漢すればヤりやすくなるのか!」

「そういうことだ。痴漢したって、痴漢した後に元に戻しておけば問題ない。」

「確かに!じゃあ痴漢しよう!」

 

いくら高校生だって、こんな会話をしたら駅員室行きだ。

 

 

でも、後者の話はきれいな話ではないが、この話を聞くと思わず笑ってしまうだろう。

 

こういう風に、言葉の取り方次第で意味が変わってくるのが下ネタにもある。

 

自分が言ったときにウケなくなってしまうので詳しくは言わないが。

 

 

要するに何が言いたいかと言うと、誰もが嫌がらずに笑える下ネタが使いこなせるようになりたいのだ。

 

 

なんだこいつ、頭おかしくなったかと思ったかもしれない。

 

その通り、だいぶ疲れがたまっているんだ、、、

 

 

だが考えてみてほしい。下ネタを言わない男子校出身者がいるだろうか。

 

いるわけがないだろう。

 

 

散々共学出身者だといじられているが、男子校出身であることは変わりないのだ。

 

 

私はそんな上品な下ネタが言えるようになりたいのだ。

 

 

 

下ネタの『下』は『下品』の下だから上品な下ネタなんか存在しないのではないかって?

 

 

 

じゃあ言い方を変えよう。

 

 

 

 

私は、下ネタの美学を追究し続けたいのだ。