脈なし

 

僕は確信した。

絶対にこの子は脈なしなんだ。

 

部活で出会ってから数ヶ月、何回か話したことはあったけども、最近はめっぽう冷たくなっている。

 

僕じゃ釣り合わないのだろうか。

 

 

そんな彼女が、ふと部室に入ると1人で寝ている。

とても幸せそうに眠っているが僕はもう気が気じゃないんだ。

 

もう一度確認してみようか。

 

やはり、脈はなかったみたいだ。

 

 

こんな状況でも、まだ間に合うのだろうか。

とりあえず、僕は携帯を片手に救急車を呼んだ。