打楽器の面白さ

 

大学に入ってからオーケストラで打楽器を始めた。

 

打楽器は楽しいですか?と聞かれたら、それは…結構迷う所がある。

 

もちろん、演奏してて面白い曲もあるし、格好いいなと思う場面もある。

 

でも、叩けば鳴るのに難しいし、メロディーは98%ないし、なかなか出番来ないし、出番が来ても10秒間演奏してまた座るなんてのは当たり前だし、そのくせに間違えると自分しかそこは演奏してないからめちゃくちゃ目立つ。

 

今日の合奏だって、演奏の合計時間は4時間のうちのたぶん5分くらい。

 

 

絶対にヴァイオリンのほうが楽しいと思う。

 

 

でも、それを打ち消すくらいの面白さがあって、それはステージに立たないと分からない。

 

オケの最後列でオケを見下ろしてお客さんと向き合う。その景色と緊張感がたまらない。ましてや、ティンパニからの景色は壮大で厳格で、全てが自分のためにあるかのように思えてくる。

 

そして、その中でここぞという場面で立ち上がり、数発ぶちかます。

 

ステージのあの景色で演奏するその瞬間、打楽器の面白さを実感する。

 

 

だから、打楽器は楽しくてやめられない。

 

 

 

ヴァイオリンと打楽器で迷った結果打楽器を選んだが、去年の定演でステージに初めて立った時の感動は忘れられない。

 

 

 

そして、ついに自分がティンパニを叩く番がやって来るのだ。

 

 

 

これはもう、頑張るしかないだろ。

 

 

あのステージでいい演奏ができるよう、これからも練習していきたい。

 

 

 

 

最後に1つ。

 

 

 

「もし、生まれ変わってもう一度楽器を選び直せるとしたら何にする?」と言われたら、間違いなくこう答えるだろう。

 

 

 

 

 

「ヴァイオリンかオーボエがいい。」